決断
始めに言っておきますが今回は真面目回です。
(フザケないように気をつけます。)
この数日、常に情報収集に躍起になっているせいで
夜も目が冴えてしまって完全に昼夜逆転中です。
イギリスでのコロナパニックとの格闘記事を読んだ父より、
現地にいないとわからないことで貴重で有益な情報。どんどん書け!とのことなので
続けて書きます。
昨日(18日)から、イギリス国内では週明けにはロンドンがロックダウンされる(つまり空港が閉鎖される?)との噂で持ちきりで、
緊張感がどんどん増してきたこともあり、朝から家族と話し合って急遽帰国を決めました。
今週22日(日)の便で帰国します。いまだ信じられない。実感が全くない。。。
チケットの予約をするにも、例えば検索サイトで東京までの便を検索すると
アムステルダム 経由、ヘルシンキ経由、ドバイ経由、等の便が上がってくるのですが、
ややこしいのが、本当にこれらの便が運行するのか、渡航日に空港が開いているのかが不明確。
私はもうまあまあいい歳ですし海外歴もそこそこ長いから、
航空券予約とかにも多少の慣れがあるしどうにかいろんなサイトを巡って自己判断できる。
けど、Twitterとかで情報収集の為検索してると、
慣れない異国の地で状況のわからなさに不安でたまらないっていう子がいっぱいいて、、、、、
もうね、ここで「これおかしいやろおばさん」の血が超騒ぎました。
こんなところでなんですが、ブチまけさせてください。今の私が言いたいのは、
おい日本政府!!!!!ちゃんと統率を取れ!!!!!
隔離措置を取るならそれに確実に従える環境作りをしてくれ!!!
完全な五輪の開催の前に完全な水際対策をとってくれ!!!
中途半端な要請で超無理ゲー(死語?)な指示出してんじゃねえ!!!!!
『帰国者全員 、自宅かどっかの宿泊施設確保して、頑張って自力で 2週間自己隔離してくださいねー、
空港から隔離場所までも自力で行ってくださいねー、
あ、ちなみにその移動、タクシーもバスも電車も使っちゃダメですからねー、
もちろん国内線の乗り継ぎもダメですよー、
直行便がない地方の人はドンマイドンマイ、ホテルかなんか取ってねー、
頑張ってねー、絶対人に移さないでよねーまじで』じゃねーーよ!!!(超絶意訳ではある)
そりゃあな、空港が街のど真ん中にありゃいいよ。どうやって滑走路作るんか知らんけどな!!!
今海外から帰国してくる日本人のみんながみんな周りへの迷惑考えず
危機感もなく海外旅行行って帰ってきて検疫も隔離も免れようとしてるソフトバイオテロリスト(今作った)じゃないんですわ!!!
こっちだって迷惑かけたくないし自分が感染してると想定して動こうとしてるわけで、
これから帰国した日本人が「ウイルス日本に持って帰ってくんな」「自分で行ったんだから自業自得。帰ってくるな」
とか言われるかどうかはこの「水際対策の質」にかかってんだよわかりますか!!!!!
ていうかもう既に言われてるけどな!!!実際帰国者から感染でてるしな!!!!水際がスルスルだからな!!
海外でのアジア人差別のフェーズから、日本人の日本人による日本人差別フェーズに移行してるんですわわかりますか!!!
は〜。止まらない止まらない。でもちょっとスッキリした。笑
こんなに心の底から日本政府に対して苛立ちを覚えたのは初めてだ。
もちろん、1つの「枠」で見るとこうなるけど、中には必死で働いてくれている人もいるだろうし、
誰も経験したことのない状況だからコントロールがきかなくなるのは仕方ない部分もある。
でも今まで海外では自分の身は自分で守るしかないって思ってきたけど、
日本に帰っても自分でどうにかするしかないんだなと痛感した。
同時に今の自分は実際に自分がその立場にならないとそれがわからない程度の人間なんだなとも思った。
今回の一連の体験で、大袈裟ではなく人生観というか、物事の見方が色々変わってきてる気がする。
こんな形でこの留学が終わるとは夢にも思ってなかったし、
いざこれで最後って思うとめちゃくちゃ名残惜しくなってくるけど、
ある意味超貴重な経験で、ここから学ぶことも綺麗事抜きにしてたくさんある。
とにかく私は、どんな状況下でも物事を冷静に多角的に見れる人間でありたい。散々悪口言った後になんですけどね。笑
2つの問題があると思うんです、医学的問題と、社会的問題。
私は医学生でもなんでもないけど、自分が無症状でも感染している(または道中に感染する)かもしれないリスクも自覚してるし、
自分が感染したとして命に関わる可能性は極めて低いことも分かってるし、
きちんとマスクして気をつけさえすれば周りの人を感染させる可能性が低いことも認識してる。
「正しく恐るべきではあるが、一部のハイリスクな人を除いて‘恐怖の殺人ウイルス’ではない」っていうことは
ワイドショーとかじゃないちゃんとした医学的ソースから見ればわかるわけで。
その上で、今この状況下の中で帰国することに対して、いかに「社会的に正しく」行動できるか、自分なりに必死に情報収集に奔走した。
そして、あまりの正確な情報の無さに愕然とした。正直、この数日間でどっと疲れた。
その結果、↑のように国を相手取った悪口大会に至りました。笑
この社会のシステムがある以上、みんなどこかの国の「所属」なわけで、
その「所属」から出ていくということにはそれなりのリスクがある、ということを改めて痛感しました。
同時に、「リスクがあるから完全悪」として挑戦する場が無くなっていくようなことはあってほしくないとも思う。
難しいな〜、で片付けたくないしそうやって流す人嫌いだけど、難しい問題だなと思う。これから世界はどうなっていくんだろう。
そうゆうわけで(?)、
23日に羽田に着いてから2週間、自己隔離することになりました。
母が国内から厚生省の対策窓口に問い合わせてくれたところ(海外からは繋がらなかった)、
入国時に検査があるかどうかは滞在していた地域によって変わるそうで、
私がイギリスにいたことを伝えると、現時点でイギリスにいた人は検査対象ではない、とのこと。
※検査対象ではなくても、自己隔離は全員が対象
なので多分私は入国時に検査は受けないけど、
検疫官に自己隔離先の住所と、公共交通機関でない移動手段を確保したことを申告することになります。
幸いにも羽田の近く(といっても歩いたら40分)にAirbnbで民泊の宿が2週間取れたので、そこで隔離生活します。
40分なら頑張れば歩けるけど、スーツケース2個にパソコン2台持ってはさすがにキツいので、
兄がレンタカーを借りて迎えに来て、宿まで送り届けてくれることになりました。
兄貴、、、、、、頭が上がりませんわ。昔からいよいよ限界だ、、、、!と思ったらなにかと兄に頼っている気がする。
こんな時頼れる彼氏が居ない妹で、本当に申し訳ないと思う。。。。(まじで)
更には自分で買い物も行けないので、先にチェックインして食料やらシャンプーやら必需品を置いておいてもらうという作戦。
(ちなみに迎えに来てくれる家族などは隔離対象にはならないそうです)
今の私には宝の山であるコンビニがすぐ近くにあるのに入ることもできず、
2週間すこぶる健康だったとしても一歩も外に出れない生活。
なかなかにキツそうではあるけど、スイッチ押したら日本のテレビが見れて、
炊飯器でご飯炊いて食べれるんだなって思うと、めちゃくちゃ幸せじゃないか。
大変ですが、本当に家族に支えてもらってます。
いつも冷静でありながら、ほどほどに心配して、必要な判断をきっぱり下してくれて、程よくフザけてくれて、
まじでf**king coolなファミリーだと思ってます。感謝してもしきれない。
今日のジョンソン首相の会見は、なんか印象的でした。(緊急事態なので首相会見が毎日ある。これも日本とえらい差だ、、、)
●これからの12週間で、この感染爆発の流れを変えることができるという自信がある。
(その後、具体的に流れを変えるとは?ウイルスが消え去るということか?と記者に問い詰められてた)
●現状の対策(学校閉鎖、大勢の集会禁止、social-distancing、手洗い)が有効である限りは、ロックダウン等の次の大規模な対策には進まない。
●現状の対策が有効であったとしても、効果が数に現れるまでには時間がかかる。今後2週間は感染者数は上昇し続けるだろう。
●これからイギリスは医学的なアプローチ、行動学的なアプローチの両方でウイルスと戦っていく。
●今週始めてanti-body(抗体)テストの臨床試験を行う。抗体テストでは、その人の体内にコロナウイルスに対する抗体が出来ているかどうかを調べることができる。(無自覚のうちに感染→回復→抗体獲得している人がいることが予測されるため)現状はまだこの抗体テストの開発段階ではあるが、完成すれば抗体獲得済みの確認が取れた人から通常生活に戻していくことができる。
●全部説明したあと、報道陣に向かってこの会見も次回からデジタルに移行しましょうと説明。
全体的に、ウイルスに打ち勝つイメージを浸透させていこうとする内容の会見だった気がする。そしてイギリスは言わないだけでまだ集団免疫の獲得を視野に入れている気がする。
こうゆうのを聞いてると、医学(疫学も)って本当に奥が深いし凄いし、馬鹿みたいなこと言うと
未知のウイルスの性質を調べ、体内の抗体を探し、ワクチンを作るって、まじスーパーウルトラかっこいいよね。(馬鹿)
中国「このウイルスってひょっとして米軍が中国に持ち込んだかも」アメリカ「The Chinese Virus」
とかいうやりとりを見てると、ゲームオブスローンズのジョン・スノウが必死にみんなに言ってた
"There's only one war that matters." 「本当に重要な戦いは1つしかない」っていうセリフを思い出します。
(毎度引き合いに出す例えに友達の少なさの原因が現れていることは自覚してます)
だんだんフザけてきたので、この辺にしておきます。。。
てんやわんやだけど、精神的にもまだまだ負けてません!!!
過去の経験から、母によると私は「悪口を言わなくなった時が本当に参ってる時」だそうなので後はお察しの通りです。
日本ってもうあったかいのかなあ。あと一山越えれば犬猫にも友達にも会えるって思うと楽しみです。
あとそれどころじゃなくてすっかり忘れてたけど今日29歳になりました。
激動の幕開けになりそうです。