Choose your life, choose your future.

クソガールが綴るグラスゴー建築留学記。

Amid the Chaos / 混乱の中で

 

ある意味貴重な経験の真っ只中にいる。

日本政府、イギリス政府の動きをマメにチェックする日々。

状況が目まぐるしく変わっていくので、頭の中を整理するためにも記録。

日本にいたら、どこか他人事のままだったかもしれないけど、

あくまで自分は外国人ということをつくづく感じる今日この頃。

自分の身は自分で守るしかないし、自分の置かれた状況は自分が一番理解していないと、

代わりに判断を下してくれる人はいないから。

 

ほんの10日ぐらい前まではコロナウイルスはアジアの問題で、遠い場所の出来事っていう雰囲気だったけど、

それが一転、イタリアの急激な感染拡大、それが地続きのヨーロッパに拡大。

それでもイギリスはしばし俯瞰気味だった、島国の余裕か、合理主義だからか。

今置かれている状況がどれぐらいてんやわんやしてるかっていうのをタイムラインにしてみる。

 

3月13日(金)

ジョンソン首相が、herd immunity =「集団免疫」取得の方針を発表した。(確か13日だったはず)

高齢者や疾患のある人を集中的に守りつつ、休校などの大規模な隔離対策は取らず、

疾患もなく体力のある国民の6割近くが感染して免疫を取得させることで、重症化リスクの高い人を守れることになるっていう話。

大使館からもメールで「熱などの症状がある場合は自宅で1週間自己隔離すること。病院には行かないで」と。

今回のコロナでいろんなニュース記事を読んだけど、疫学は行動学とも絡んでくるし奥が深そうだ。。。

「ハッピーバースデーを2回歌いながら手をよく洗ってください」という政策(?)に、

「多くの人が大切な人を失うことになるだろう」っていう発言で国内は反発の雰囲気。

 

14 / 15 (土日)

フランスが完全ロックダウン状態に。パリにいる友達が閉まる前のカフェにダッシュする動画をあげていた。

こっちはいつもと変わらない週末。翌週提出のエッセイの為、家で本読んで過ごした。

元々若干潔癖気味なところがあるから、手すごい洗うし、ドアノブとか触るたびに「汚、、、」て思うタイプなのが幸いして

除菌スプレーもウェットティッシュも引っ越してすぐ入手してた。ただ、トイレットペーパーがいつ行っても品切れ。

 

16日(月)

14時から建築論の講義の日。講師にスライドを持ってきてと頼まれてたので準備してたところ、学校からメール。

「本日18時を以て全てのスタジオ、講義を中止します。図書館、工房、教室も全て閉鎖。」

なんと、、、、、。国から休校要請出てないのに、この時点でグラスゴーの殆どの学校が休校の自己判断をしたらしい。

こうゆう「自我」が団体になっても存在できるのが外国の凄いところだなとつくづく。

通りやスーパーでマスクをしてる人を5、6人見かけたけど、してる人は皆アジア系だった。相変わらずまだマスクが浸透しない。

 

再びジョンソン首相の会見。件の集団免疫作戦では既にどうにもならない勢いで感染が広がっていると。

これまで頑なに大幅な制限はかけない方針だったけども、大勢の集会、パブや映画館などを避け、可能な人は全員在宅勤務に切り替えるよう要請。

これから30日間不要不急の海外渡航は中止してくださいとのこと。グラスゴーの陽性件数49件。

 

17日(火)

EUが30日間のEU外の国への国境封鎖を発表。(イギリスはなぜかOKらしい)留学生たちは慌てて帰国し始めてて寮が静かになる。

外務省がイギリスの伝染病渡航危険レベルを1から2に引き上げる。(イタリア、フランス、ドイツなどはレベル3)

これによって日本から交換留学で来ていた学生は、奨学金の停止や日本の学校からの指示でほぼ強制的に帰国になった様子。

(ただ思うんだ、日本の交換留学制度よ。危険レベル2で引き上げっていうマニュアルがあるんだろうけどさ、内戦とかと違って伝染病だから。

この状況下で無理やり帰らすのってリスク高い上にウイルス持ち帰るようなもんなのに。)

学校からメールで「金曜日に提出期限だった建築論のエッセイ提出は中止」との連絡。

とりあえずビール買いに行ってNetflix祭り開始。グラスゴー、57件に増える。

 

18日(水)

日本政府がイギリスを含むヨーロッパ各国からの入国制限を発表。(正直やっとか、、、と思った)

日本人含めて帰国者は入国時検査を受けて、陽性→病院、陰性→指定された場所で2週間隔離。公共交通機関の利用禁止。この制限は4月末まで有効とのこと。

 

*追記

この時私が勘違いしてましたが、上記の入国制限の対象は特に流行している地域(イタリア北部など)で、イギリスはあくまで検疫強化の対象で検査は無しです。

 

そしてイギリス政府、全ての学校の無期限休校を発表。更に5、6月に予定していた全ての試験等を中止すると。

具体的なことは言わないけど、どうにかして学期を修了すると。(いや具体的なこと言えよ!!!!と学生たちからは抗議の嵐)

こうなってきたらいよいよ私はここにいて何をやってるんだ、という話になってくる。

5月ごろに学校が再開して、最後のポートフォリオ提出があるだろうと考えて様子見していたけども、

多分このまま何も提出することもなく、スタジオも再開することもなく終わるんだろう。まあ、前期だけで見ても成績は良いからそれでも良いけど!っていうのが救い。幸い真面目に頑張ったから、大きな後悔はない。

そして今日は残り1ロールになったトイレットペーパーを求めてスーパーを4件巡った。最後にダメ元で郵便局に併設された問屋みたいなところで

奇跡的に1つ残ってたのをゲット。助かった。

 

 

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今私が持っている帰りの航空券は、6月10日。あと2ヶ月半、学校も課題もなくひとりで過ごすっていうのはさすがにどうかな〜と思う。

なんせ去年までいた友達、みんな帰っちゃったしなあ。。。

帰国を早めたいけど、現状JALが無償で変更を受け付けてくれるのは4月5日までのフライトらしい。

その上、4月末までの間に日本に帰ったとしても、2週間東京のホテルに缶詰になるので、結局どこに居たって缶詰。

(イギリスで缶詰、日本で缶詰なら日本の方が良い気もするけど。ご飯おいしいし。。。)

 

あくまで予測ではあるけど、イギリスでは感染の波がイタリアから3週間程遅れてきているらしい。

つまり、あと2週間ぐらいで完全ロックダウン(外出禁止)になる可能性がある。

その上、政府指示がなくても経済的理由から数週間以内にイギリスの空港の閉鎖が予測されてる。

 

長々書いたけど、整理すると私に残された展開は2つ。

①どうにかして2週間以内に日本に帰国して、そこから2週間ホテルで隔離する。=日常生活まで、約1ヶ月

(移動中の感染&拡散リスク高い+航空券返ってこない+今チケットめちゃくちゃ高い+隔離中のホテル代超高いんじゃ、、、)

②イギリスのロックダウンの終了(あると仮定して)、空港再開まで待ってから帰国する。=日常生活まで、、、、不明すぎる。最低でも2ヶ月半ぐらいか?

(もしかしたら航空券の無償変更ができるかもしれない+日本の入国制限も解除されてるかもしれない※いずれにせよ自宅隔離はするけど)

 

 

 

、、、、、、まじで、どっこいどっこいじゃないですか?これ。笑

いざっていう時には当然自国民が優先されるから皆こぞって帰国するっていう心理はわかる。

けど、私は今は何より人に迷惑をかけるのが嫌だ。こう言うと聞こえはいいけど、

なんせ自分が人に迷惑かけられると超イラっとするから。笑 

自分が今無症状でも感染してる可能性は全然あるわけで、そう考えるとちょっとの精神的安心のために急いで帰国するのも違う気がする。

かと言って、この2〜3週間?のタイミングを逃したら帰国がずっと先になるかもしれない。

先が読めない。スケジュールが立てれないのがストレスなんだよなあ、、、。

 

そう思っているのも私だけではないはず。。。

海外で住むっていうことは、こうゆうことなんだな。と改めて。

人生いろいろありますね。何はともあれ、もう少し考える。

思考は武器だ。こんな時だからこそ。

 

あとなんかNetflixとかオススメの映画ドラマあったら教えてください!

幸いにもSocial-distancing (人との接触を避けること)なら超得意だからよかった。

一番に思うのは早く美味しい日本食食べたい、そして愛犬たちに会いたい!