Choose your life, choose your future.

クソガールが綴るグラスゴー建築留学記。

ハナからのハジマリ。

約1週間前から、急激に深刻化したヨーロッパでのコロナウイルス感染拡大。

激動の中、部屋でじっとしながらレアな体験してるな〜、と

ふと、そういやブログとかあったな、、、、、と思い出した。

こんなことも滅多にないので、記録しておこうと思って書き始めたんだけども、

考えてみればスコットランドに戻ってきたハナからわちゃわちゃしてたっていう記録。

 

そもそも、お前まだスコットランドおったんかい!と言われそうですが、

その件に関してはまた話すと長くなるのでまた別の機会に。。。

2020年1月14日、日本を出発して、6月までの残り1学期を終えるためグラスゴーに戻ったのが始まり。

確かその時はまだコロナウイルスの話がニュースに出て2、3日ぐらいしか経ってなかったと思う。

福岡空港から羽田に飛んで、ちょっと遅延したので急ぎ気味で羽田からロンドンへの飛行機に乗って。

このロンドン行きの飛行機が、まあーーーとにかく揺れた。過去最大に。

元々ヨーロッパに嵐が接近していて、飛ぶかどうか怪しいっていう話もあったくらいで、

飛行機がこの世で1番苦手な私は(閉所&高所恐怖症なので地獄オブ地獄)乗る前からソワソワしてた。

ロンドン上空まで辿り着いたものの、天候の悪さで着陸が難しく、旋回すること数回、、、まじでもう誰か私をぶん殴って気絶させてくれ、と思った。笑

何回乗っても慣れない。乗る度に「もう二度と乗らねえ!!!!!」と心から思い、

着陸した瞬間にはパイロット、乗務員、整備士の皆様に握手を求めたいぐらい心の中で感謝する。

 

そのぐらい飛行機嫌いなんです。そして1時間半ほど遅れてロンドンヒースローに着陸。

そこからグラスゴー行きの便に乗り継ぎがあったんですが、着陸した時点で乗り継ぎ便の出発まで約40分。

ヒースロー空港ってめちゃくちゃでかくて、ターミナル間の移動はバスで15分弱かかるんですよ。

これはかなりキツイぞ、と思い、飛行機を降りる前にJALの方に乗り継ぎ便のチケットを見せて

「これって、、、、結構厳しいですよね。いけると思います?」(なんだその質問)と聞くも、

「えーっと、、、地上のスタッフにお尋ねください」と言われる(そりゃそーだ)。

あまりの揺れといつまで続くかわからない旋回で、自分でも気づかないうちに相当精神的に参ってたらしく、

重い荷物を抱えてボーっとした頭の中とりあえずダッシュを開始。

すると目の前に'日本人はこちらのレーンに'というサインが日本国旗と共に現れた。

人間(というか私)って単純で、見慣れた物を目にしただけで急激に安心感芽生えるもんなんですね。

自動ゲートが現れて、パスポートをかざし、カメラに顔を向けて認証をパスし、颯爽とゲートをでた。

 

その瞬間気がついた。違う違う違う!!!

そこにいた空港スタッフのお兄さんに"This isn't the gate for connecting flights, is it....?" (これって乗り継ぎ便へのゲートじゃ、、、ないですよね?)

と自虐的な質問を。"No. You just passed through the border control." (違うよ。君は今入国ゲートを通ったんだよ。)

。。。。。。やっちまった!!!!!!違う、私は乗り継ぎゲートに出なきゃいけなかったんですよ!!!

ここで説明すると、本来のルートは、

『ロンドン着陸→イギリスの国境に入らないまま(空港館内で)乗り継ぎゲートへ→バスで国内線ターミナルへ→グラスゴー空港へ飛ぶ→グラスゴー空港にて初めて入国審査、正式にイギリスに入国する』

っていう予定だったんですよ。そこを私は『ロンドン着陸→入国ゲート通ってイギリス入っちゃった』わけです。

これはやっちまった。入国自体というよりも、ゲートを間違えたせいで、到着ロビーにでちゃったことがまずいわけですよ。

国際空港の基本ルールは『一方通行』、つまり逆戻りできない。

絶望の中、お兄さんに道順を聞いてフロアをダッシュで移動、出発ロビーにたどり着き、国内線行きのバス乗り場へ、、、。

この時点で、グラスゴー便の出発まで25分。バスが13〜15分。微妙、微妙すぎる、、、、、。

乗り場にいたお姉さんに、再び「これ微妙だよね、、、間に合わない、、、ですよね、、、?」とぼやくと、

「あと3分以内にバスが来なかったら、私が搭乗口のスタッフに連絡して、ゲートを閉めないように頼んであげるわ。」と、

肩に手を添えながら言われて、おおおおおお姉さんが私の為にゲートを開けてくれるってよ!!!ってなんかもう壮大なSFみたいに

大感動しちゃって本当にありがとうあなたは命の恩人ですって言って待ってたら4分後ぐらいにバスが来た!

時計見てて3分経って言おうかと思ったけどそれはあまりに野暮って思って多目に待った自分がいた、

お姉さんにはヒーローのままでいて欲しかったから。(何の話)

1分過ぎたけどバスに乗れて、1分過ぎたけどお姉さんにありがとう!って手を振って、

どうにかギリギリで乗り継ぎ便に間に合った。

 

やれやれ、、、壮絶だったわ、、、、と思いながらホッと一息ついて、無事グラスゴーに着いた。

2年半住んだグラスゴー、もはや第2のホームみたいなもんだから、

スムーズに空港からタクシーで市内へ、無事ホテルに着いた。

コーヒーでも飲むか、とお湯を沸かしてソファに座り、、、、、、

違う違う違う!!!!!!!!!!!!ここでようやく、心臓飛び出るぐらいやらかしたことに気づいた。

そう、私、しれっと、入国してるんですよ!!!ロンドンで。『自動ゲート』で!

これが何を意味してるかというと、自動ゲート=中川家礼二がやる無愛想なおじさんがいない、

つまり、おじさんに入国スタンプ押してもらってない、即ち、自動的に「観光ビザ」で入国しちゃったわけです。

 

観光ビザの場合、最長で滞在できるのは3ヶ月間。何より重大なのが、観光ビザで入って、勉学したり働いたりすると、重大な違反になる。

今回の私の留学は、残りの1学期(5ヶ月程度)だったので、空港の入国審査で当日申請できる『短期留学ビザ』を申請する、はずだった。

それを私は、ぬけぬけと、ぼんやりと、自動ゲートを通過し、普通に入国しちゃったっていう。

これ、伝わりにくいけど、まじでやらかしてます。約29年間の人生でもトップクラス。

 

とりあえずwifi繋いで、短期留学ビザの取得について猛検索。

といっても、10分もしないうちに希望はほぼ無くなった。笑

どこを見ても「自動ゲートでは申請できないので、絶対に有人ゲートを通ってください!!!」と。ご丁寧にどうも!!!

まずい。まずすぎる。検索範囲を広げる為にも、次は英語で検索、、、

「short-term study visa (短期留学ビザ) accidentally (うっかり) automatic gate (自動ゲート)」

いやもう打ち込んでて情けなくてしょうがなくなりました。並びがもう、アホのそれ。

結果、日本語同様、有人ゲートでないと不可能。

イギリス政府の公式サイトを見ても、入国後、イギリス国内からの申請は不可とのことで。『空港は一方通行。不可逆。』だからな!!!

それが身に染みてわかったところで精神的、肉体的疲労が一気に来て、時差もあり、

両親に「やってしまった」と連絡するも、「もう、寝るわ。。。」と言い残して全てを諦めて寝た。起きたら世界変わっててくれ、と願って。笑

翌朝、大学の留学生課に連絡して相談。「残念だけど、一度イギリス・アイルランド以外の国に出ないとどうしようもないね」と。

こうなったらもう開き直るしかない。というか、両親の「どっか旅行行けてラッキーやん」と言ってくれる懐の深さに救われた。

グラスゴーから直行便で行けて、1番安くて近いところ、、、、ということで、翌日から1泊、アムステルダム に飛んだ。

 

グラスゴーからアムステルダム までは往復約1万円で、1時間半ほどで行けた。

とりあえず名物食べとけってことでポテト、ストロープワッフル、クリームコロッケを食べ、

MVRDVのガラスブロックのHermes(元Chanel)を見て、黒川紀章ゴッホ美術館に行って。

建築も自由で、文化も豊かで、もう少しゆっくり見たかったってくらい良い街だった、アムステルダム

(ただ私は大麻の甘ったるく重い匂いが苦手なので、多分長期滞在は無理。。。)

そんなこんなで、弾丸アムステルダム を楽しみ、翌日グラスゴーに戻った。

空港にて、今回はあのレーン分けの布仕切りみたいなやつを握りしめて離さないぐらいの勢いで、何度も確認しながら有人ゲートへ。

3日前に日本から入国してきた奴が、翌日にアムステルダム に行って、その翌日に留学ビザ申請してるわけで、

当然のことながら超怪しまれる。けど、GoTのトアマンドみたいなもじゃもじゃのお兄さん(伝わらない)、

経緯を説明し、学校からのメールも見せて、一回出国するしかなかったんですと話したら、

そりゃ大変だったね、アムスでちょっとぐらい葉っぱ吸ってきたかい、ガハハと笑って、

別室で手続きを終えて戻ってきてwelcome back to Scotland!と言って通してくれた。涙

これだからスコットランド人は最高なんだよ!!!本当に優しい人が多い。

 

踏んだり蹴ったりのグダグダで始まった今回の留学。

もし周りに留学やワーホリいくの迷ってる人がいたら、

結構どうしようもない奴でもなんとかやってるけどね、とお伝えください。

ちなみにこの話、スコットランド人の友達に話したら「そんな奴聞いたことねーよ」って大爆笑された。

涼しい顔してまじでしっちゃかめっちゃかですから。いつになったらまともな大人になれるんだろう。

 

とりあえずアムスの写真でも貼っときますね。

 

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