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クソガールが綴るグラスゴー建築留学記。

ヨーロッパ建築史 その2

こんばんは〜。

 

今日は課題の提出が終わったので友達とLA LA LANDを観てきました。

いや〜最高でしたね。私の中でのJAZZ熱が再燃しました。

みなさんもぜひ、劇場で観るべき映画ですよ。

ずっとサントラ聴いてます。

 

 

と、雑談はこの辺にしてですね!

さあ、書いていきますよ〜続き!!!!!

前回は古代ギリシャ建築まで(というか未だそれだけ笑)書きました。

ということは勿論今回は、、、、、、

 

 

どーん!!!!!←これ多分毎回言う

古代ローマ建築 だー!!!!!!

はあ、もう古代ローマって口に出しただけで胸がトキメキますね。

これが恋ってやつかな。

きっと長くなります。なんせ語ることが多い。古代は起源だから。

お付き合いください。

 

 

ローマといえば今でこそイタリアの首都の名前として使われていますが、

紀元前8世紀から紀元後4世紀までに

ドイツやフランスを除く今のヨーロッパの殆どを支配した

大帝国 ローマだったわけですね。

それはもう深い深い歴史があるわけですが勉強不足なので

ここは建築だけにフォーカスして書きます。

 

 

さて、ローマ建築を語る上で、ギリシャ建築の基礎知識は絶対に欠かせません。

ということで、もう忘れたなあ、という方は今すぐ前の記事に戻りましょう。(何様

建築においての定義のうち「美」という点において

ギリシャ建築は革命的だと前回書きました。

そしてもちろん、その美的観念はローマ建築にも源泉として引き継がれていきます。

、、、、ということは、ギリシャ建築とローマ建築は似ているのか???

 

 

いいえ!!!!!全く違います!!!!!

ギリシャ先輩の美しさに倣ったことは認めよう。

しかしですね、ローマ氏がギリシャ先輩に勝った、革命的ともいえる特徴があるのです。

そう、それがローマ建築の実用性と構造技術なのです!

一つずつ話していきます。

 

 

ギリシャ建築の例としてパルテノン神殿を挙げたのは、

神殿という存在はギリシャ建築の頂点に君臨する為です。

実はギリシャの神殿は、宗教施設ではあるものの、

その中に集まる為の建物ではないんですね。

宗教儀式自体は神殿の前の祭壇に集まって行われ、

神殿そのものは'偶像化された神の住まい'のようなものだったわけです。

「え、何それ、ただのオブジェなん?」とか拍子抜けしないで下さい。

逆に言えば、建築の純粋な美しさを徹底的に追求したのがギリシャ建築。

超ストイックなんです。そりゃみんな憧れますわ、先輩。

ただ、「実用性」という面はあまり重要視されていなかったとも言える。

人々が建築に求めることが今とは全く違った、ということですね。神格化されてたと。

 

 

一方ローマ。この巨大帝国においては、都市の政治、社会、文化を繁栄させる為、

神の偶像としての建築ではなく、実用的で機能的な建築が求められました。

人々の娯楽施設としての円形競技場や、テルマエ・ロマエでおなじみ大浴場、

キリスト教建築の原形の一つでもあるバシリカ、

そしてローマの神殿建築は外から眺めるだけでなく、神室が会議や集会に使われたり、

基壇部分が金融業者の仕事場として使われたりと、一気に実用化されます。

 

 

 

そして実用的な建築に求められる重要な要素のひとつが、広い内部空間。

ギリシャ建築は列柱建築とも呼ばれる通り、まあ〜柱が多い多い。(批判してないよ)

なので大規模な建築に対して、内部空間はあまり広くないんです。

というか、広い必要がなかった。

 

対してローマ建築が実用的な内部空間を実現する為に生み出したのが、

ローマ式コンクリートアーチ構造に代表される構造技術です。

(迫持アーチはローマ以前エジプトで使われていたとも言われていますが、

よく知らないのです...エジプトはまだ守備範囲外。すいません、勉強不足。)

 

ローマ式コンクリートとはナポリ周辺特産の石灰石を混ぜたセメントに、小石・砂や煉瓦片を混ぜて固めて作られたもので、

壁を建てる時には石材や煉瓦で作られた型枠に流し込む、という現代のコンクリートにかなり近い使われ方をしていました。

ただこの型枠はそのまま構造体として残されて、さらにその上に化粧漆喰や大理石で仕上げが施されました。

更にローマ式コンクリートは壁からアーチ構造にも使われるようになり、その後ヴォールトと呼ばれる様々な種類の曲面天井が開発されたことによって、

柱を使わず巨大な内部空間を持つ建築が実現されたんですね。コンクリート万歳。

 

 

壁の工程からもわかるように、ローマ建築においては「構造体と建物表面を飾る仕上げは別物」という考え方が基本とされました。

ウィトルウィウスに倣って置き換えると、「強さ」と「美」を切り離す、ということですね。

勘のいい方はお分かりかと思いますが、「美」といえば!

そうここでギリシャ先輩の登場です、満を持して!

ローマ建築では「美」を追求する為の仕上げとして、ギリシャ建築の要素(主にオーダー)が受け継がれたんですね。 

構造体である必要がなくなったオーダーはもはや「美」へ一直線の第二形態へ突入ですよ。自由度が一気に増すわけですから。

 

つまり、極端にいえば、ローマ建築とは、

古代ローマ建築の構造技術が支え、古代ギリシャのオーダーが装飾を施したいわば夢の共演で出来上がった建築なのです!!!!!

 

そしてその代表的な古代ローマ建築の一つが......

はいようやく画像きます!!!!まじ文章長くてすいません!まとめるの下手か!

 

 

どどーん!!!コロッセオ!!!!!

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言わずと知れたローマ建築を代表する円形競技場!

ちなみにですよ!!!!!今のうちに発表します!!!!

今回の旅、コロッセオ行ってません!!!!!!!!!!!!(号泣

もちろんめちゃくちゃ行きたかったんですが、休館日に重なったりと都合がつかず...

なので今のうちに出しときます。次回必ず行くぞ!

 

コロッセオって、5万人の観客を収容できたらしいですよ。

古代にそんなもん作るかね、しかも工期たった10年で。

本当ケタ違いですよ。圧倒的スケール。ああ行きたかったなあ。

 

 

 

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 コロッセオには4層の客席があって、

1、2階は大理石仕上げで、3、4階の客席部分は木造だったそうですよ。

 だから1枚目のように下の層だけが残っているというわけですね。

そして注目すべきは外観に見られるオーダーです。

アーチを構造体として開口部をオーダーで枠取っているんですが、

それぞれの階層によってオーダーの種類が違うんです。

下からドリス式、イオニア式、コリント式。

まさにオーダーオールスターズだ!(ださい

 

コロッセオは剣闘士同士または人間と猛獣との闘いを観戦するという、今考えると正気じゃない娯楽施設なわけですが、

5万人もの観客を身分によって階層を分けながら所定の席に導く動線配置、猛獣や器具を入れる部屋など、まさに超特殊な実用性が求められたにも関わらずこれらを実現しており、

堂々たる古代ローマ建築の代表格といえるのです!

コロッセオだけでまだまだ掘り下げられるんですが、それはまたいつか行った時に取っておきたいと思います。

 

 

 

はあ、、、、全然短くまとめられなかった、、、、。

なんせ奥が深すぎるんですもんローマ建築。

本当は、発達したローマ式オーダーとかも紹介したかったんですけど。

また今度にします。

あと「パンテオンは?!」と思った方、ご安心ください。

実際に行った場所は、旅行記に取ってます。引っ張りますよ〜存分に。

 

 

いや〜しかし地道だなこれは。

次回からもうちょっとライトにいきたいと思います。

とりあえず古代はこれにて!

おやすみなさい。